ビールの原材料
ビールの原材料は以下4つと副原料です。以下、少し詳しく記載します。
・麦芽(モルト)
・ホップ
・水
・酵母
(1)麦芽(モルト)
モルトの正式名称は「モルテッドバーレイ」と呼ばれるもので、日本語では大麦モルトとなります。なお、大麦にも二条大麦と六条大麦がありますが、ビールには二条大麦という品種が多く使われています。また、多くのビールは大麦を原料としてますが、小麦やライ麦を原料としたビールもあります。
本題の麦芽の種類の主なものは以下になります。
a)ベースモルト
代表として、以下モルトがあり、麦芽を低温でじっくりと焙燥させたもので、多くのビールに使用されている。淡色麦芽とも呼ばれます。
・ペールモルト
・ピルスナーモルト
・ウィート(小麦)モルト
・ライ麦
b)キルンドモルト
ベースモルトを高い温度で焙燥したもので、様々なカラーと風味を生み出します。代表として以下モルトがあります。
・ミュンヘンモルト
・ビエナモルト
・カラピルス
・マリス・オッタ―
c)カラメルモルト
麦芽に水を含ませてから焙燥したもので、カラメル香の強い甘味のあるビールになります。代表として以下モルトがあります。
・クリスタルモルト
・チョコレートモルト
・ブラックモルト
・ローステッドバーレイ
*参考資料
1)「ビアトレ」
2)「自分でビールを造る本(発行:浅井事務所/発売:技報堂出版)」
3)「新版 ビールの図鑑(株式会社マイナビ出版)」
(2)ホップ
ホップの種類は200種類以上あると言われており、大きくわけると以下3つに分けられることがありますが、この分類にも属さないものもあるようで、大まかな分類とお考えください。
a)ファインアロマホップ
アロマより穏やかな香りをもつ。
・ザーツ
・テトナング
b)アロマホップ
豊かな香りを持つ。ファインアロマより強い香り。
・カスケード
・シトラ
・モザイク
・シムコー
c)ビターホップ
名前の通り、ファインアロマやアロマより苦味が強いです。
・マグナム
・ヘラクレス
・ナゲット
・コロンバス
*参考資料
1)「よなよなエール公式サイト」
(3)水
水の違いでビールの味も変わってくるようです。一般的に軟水は淡色系ビール(ラガーやピルスナー)、硬水は濃色系ビール(ペールエール)に適しているようです。
(4)酵母
酵母はエール酵母とラガー酵母の2種類があります。エール酵母の発酵温度は約15℃~25℃で発酵期間は約3日~5日、ラガー酵母の発酵温度は約10℃で発酵期間は約6日~10日とエール酵母より長い期間になります。
(5)副原料
副原料は主にビールの味の調整や、香り付けのために使われます。副原料には以下があります。
・麦(大麦、小麦、ライ麦等)
・米
・とうもろこし
・果実、香味料
・着色料
・コーンスターチ等デンプン
以上、ビールの原材料についてまとめました。このようなビールの原材料について知っていると、なお、一層ビールをお楽しみ頂けるのではないかと思います。