ヴァイスビールはどんなビール
【ヴァイスビールとは?】香りとやさしさで癒される小麦ビールの魅力を徹底解説|ドイツ発の香り高い味わい
「ヴァイスビールって何?」「白ビールってどう違うの?」
そんな疑問を持つ方に向けて、今回は南ドイツ発祥のビールスタイル「ヴァイスビール(Weissbier)」について詳しく紹介します。
日本でも人気が高まりつつあるこのビールは、ふんわりとした口当たりと、バナナやクローブのような香り、苦味の少ない味わいが魅力です。
実際にドイツや日本で飲まれている代表銘柄も紹介しますので、まだ飲んだことがない方もぜひ参考にしてみてください。
1.ヴァイスビールとは?|白く濁った小麦のビール
ヴァイスビール(Weissbier)は、小麦麦芽を原材料に使った上面発酵ビールです。「ヴァイス」はドイツ語で「白」を意味し、英語では「ホワイトビール」と訳されることもあります。
一般的なビールは大麦麦芽を使いますが、ヴァイスビールは小麦由来のやわらかな口当たりと、白く濁った外観が特徴的。南ドイツ、特にバイエルン地方で古くから親しまれており、**“ヴァイツェン(Weizen=小麦)ビール”**と呼ばれることもあります。なお、ヴァイツェン(Weizen=小麦)ビールは小麦麦芽50%以上使用した場合にヴァイツェン(Weizen=小麦)ビールと言われます。
2.ヴァイスビールの特徴|香り・味わい・外観
▶ 香り
ヴァイスビールの魅力はなんといってもフルーティな香り。
上面発酵酵母による**バナナ、リンゴ、クローブ(スパイス)**のようなアロマが立ち上がります。香りは自然で華やか。ホップの香りは控えめです。
▶ 味わい
・苦味は非常にマイルド
・小麦由来のほのかな甘みとコクが広がる
・炭酸は柔らかく、舌ざわりがなめらか
「苦いビールが苦手」という人でも、ヴァイスビールなら飲めるという声も多いです。
▶ 外観
・白く濁った明るい黄金色〜乳白色
・濁りは無濾過酵母によるもので、酵母の旨味も感じられる
・泡はきめ細かく、クリーミーで持続力があります
3.ヴァイスビールの種類とスタイル
ヴァイスビールは、以下のようにいくつかのスタイルに分類されます。
◉ ヘーフェヴァイス(Hefeweissbier)
最も一般的なスタイルで、「Hefe」は酵母を意味します。酵母が残った無濾過タイプで、香りと旨味が豊か。
◉ クリスタルヴァイス(Kristallweissbier)
フィルターを通して酵母を取り除いたタイプ。透明感のある黄金色で、すっきりとした味わい。
◉ ドゥンケルヴァイス(Dunkelweissbier)
「Dunkel」は“濃い”を意味し、カラメルモルトで茶褐色に仕上げた甘くコクのあるタイプです。
◉ ヴァイスボック(Weissbock)
アルコール度数が高め(7〜9%前後)で、濃厚な甘みと芳醇さが特徴のヴァイスビールの強化版です。
4.代表的なヴァイスビール銘柄
◆ フランツィスカーナー ヘーフェヴァイスビール(ドイツ)
バナナのような香りと、ふくよかでバランスの良い味わい。初心者にもおすすめの定番白ビールです。
◆ エルディンガー ヴァイス(ドイツ)
フルーティでややドライな印象。すっきりした飲み心地が特徴。ビール通からも高評価。
◆ エチゴビール のんびりふんわり白ビール(日本)
小麦の優しい甘みと軽やかな香り。名前の通り、くつろぎタイムにぴったりの白ビールです。
◆ 常陸野ネストビール ホワイトエール(日本)
オレンジピールとコリアンダーを使用し、ベルジャンホワイトに近いスタイル。女性にも人気。
5.ヴァイスビールのおすすめの飲み方
🍻飲み頃温度:6〜8℃(冷やしすぎないことで香りが引き立つ)
🍻グラス:専用のヴァイツェングラスがおすすめ(縦長で口がすぼまっている形)
🍻注ぎ方:瓶ビールの場合は、最後に軽く瓶を回して酵母を混ぜて注ぐとコクがアップ!
▶ 合う料理
・白ソーセージ(ヴァイスヴルスト)、プレッツェルなどのドイツ料理
・シンプルなサラダ、シーフード、和食(天ぷら・冷ややっこ)にも◎
・フルーツや軽めのチーズとのペアリングもおすすめです
6.ヴァイスビールをおすすめしたい人
以下のような人におすすめしたいです。
・ビール初心者や女性の方
・苦味の強いビールが苦手な方
・フルーティな香りを楽しみたい方
・ゆっくり味わう時間を大切にしたい方
・普段のラガービールに飽きた中級者以上の方
「飲むというより、香りと一緒に味わう」――そんな感覚を楽しめるのがヴァイスビールです。
7.まとめ|ヴァイスビールは、香りとやさしさで癒される一杯
ヴァイスビールは、南ドイツ生まれのやさしくて個性的なビールスタイルです。小麦麦芽によるまろやかさと、酵母由来の香りが一体となり、苦味が少なく、どこかホッとする味わい。
ビール初心者でも安心して楽しめる一方で、経験を重ねたビールファンにとっても、「くつろぎの時間に寄り添ってくれる一杯」として愛され続けています。
あなたもぜひ、お気に入りのヴァイスビールを見つけてみてください。まずは、フランツィスカーナーや常陸野ネストから始めるのもおすすめです!
8.関連記事
他にも以下でいろいろ紹介してますので、どうぞご覧頂きご堪能下さい。
