ブルックリン・ブルワリーとは?ニューヨーク発クラフトビールのパイオニア
1.醸造所の場所と概要
ブルックリン・ブルワリーは、その名の通りアメリカ・ニューヨーク州のブルックリン地区に本拠を構えるクラフトビールの名門醸造所です。
住所は「79 N 11th St, Brooklyn, NY 11249」。ウィリアムズバーグというトレンディなエリアに位置しており、マンハッタンからも地下鉄で気軽にアクセス可能です。
街のカルチャーと調和したモダンな醸造所でありながら、長年にわたり伝統と品質にこだわったビールづくりを行っています。
2.創業の歴史:1988年、クラフトビール草創期に誕生
ブルックリン・ブルワリーの創業は1988年。
創業者は元ウォール街の新聞記者であるスティーブ・ヒンディ(Steve Hindy)と、ビジネスマンのトム・ポッター(Tom Potter)。スティーブは中東に赴任中、現地でホームブルーイングに出会い、その情熱をブルックリンに持ち帰りました。
1980年代のアメリカは大手ラガーの一強時代で、クラフトビール文化はまだ芽吹いたばかり。そんな中で、「本物の味わいと地域文化を反映したビールを作りたい」という想いからブルックリン・ブルワリーが誕生しました。
当初はオリジナルレシピのビールを地元のレストランやバーに卸す形からスタートし、徐々に知名度を高めていきました。
3.ブルックリン・ブルワリーの代表銘柄
ブルックリン・ブルワリーは多彩なラインナップを誇りますが、以下の銘柄は特に人気です。
(1) Brooklyn Lager(ブルックリン・ラガー)
同社を代表するアンバーラガー。カラメルモルトの深みとホップの華やかさが絶妙なバランス。クラフトビール初心者にもおすすめ。
(2)Brooklyn Pulp Art Hazy IPA
アメリカから世界的に人気を博したポップアートのように誰もが楽しめるヘイジーIPAを目指したブルックリンパルプアートヘイジーIPA。
(3)Brooklyn Sorachi Ace(ソラチエース)
日本のホップ「ソラチエース」を使ったセゾンスタイルの傑作。レモングラスやディルのような個性的な香りが印象的。
(4)Brooklyn Summer Ale
ビーチやバーベキュー、ルーフトップバーなどのシーンをイメージしてつくられたペールエールで明るく華やかな香りでスッキリしたビール。
この他にも、季節限定ビールやコラボレーションビールなど、意欲的なリリースが続いています。
4.醸造所ツアーと現地での楽しみ方
ブルックリン・ブルワリーでは、週末を中心に醸造所ツアーを実施しています(予約制)。
ツアーでは、ビール製造の裏側を見学しながら、開発秘話やテイスティングを楽しむことができます。
見学の見どころ
・醸造設備の見学(モダンで清潔感ある設備)
・歴史を振り返る展示
・併設のタップルームでの試飲(多くの種類が楽しめる)
タップルームは開放感のある空間で、地元民や観光客で賑わっています。ブルックリンのストリートカルチャーとビールを同時に味わえる、貴重なスポットです。
5.国際的な展開と日本での入手方法
ブルックリン・ブルワリーは、今や世界30カ国以上に輸出されており、日本でもよく知られた存在です。
キリンビールと提携し、日本国内でも一部の商品を製造・販売しています。
日本で入手できる主なラインナップ:
・ブルックリン・ラガー
・ソラチエース
・イーストIPA
・ディフェンダーIPA(限定)
購入可能場所:
・成城石井、カルディ、イオンなど一部のスーパー
・輸入酒専門店(リカーマウンテンなど)
・Amazonや楽天などのECサイト
・ブルックリン・ブルワリーの日本公式サイト(キリンビール運営)
6.まとめ:伝統と革新が息づくNYブルワリー
ブルックリン・ブルワリーは、クラフトビール黎明期から進化を続けてきたアメリカ東海岸の象徴的ブルワリーです。
そのビールは、単なる飲み物を超えて、ブルックリンの文化や自由な精神を体現しています。
現地に足を運べば、街の空気とともにその魅力を全身で味わえること間違いなし。
日本でも手軽に味わえるので、ぜひ一度ブルックリンの風を感じてみてはいかがでしょうか?
