ビールブログ

ドイツ・ミュンヘンの名門「Paulaner（パウラナー）」。
その中でも、小麦ビールの柔らかさとローストモルトの深いコクが調和した名作が 「Weissbier Dunkel（ヴァイスビア・デュンケル）」 です。

 

華やかなヴァイスビールの個性を残しつつ、上品なカラメル感とふくよかな甘みが加わった “黒ヴァイツェン” は、寒い季節にもじんわり心に染みる1本。
この記事では、実際に飲んだ感想をもとに、外観・香り・味わい・おすすめの飲み方・どんな人におすすめか の視点で詳しくレビューします。

 

クラフトビール初心者から上級者まで楽しめる逸品ですので、ぜひチェックしてみてください。

 

 

1.外観：深いブラウンに美しい泡。優雅で落ち着いた佇まい
グラスに注いだ瞬間から惚れ惚れするような美しさを感じます。
色合いは 濃い琥珀〜深いブラウン。
光に透かすとほんのり赤みを帯び、まるでカラメルのような艶を感じさせます。

 

泡立ちはきめ細かく、淡いベージュ色。
ヴァイツェン特有の滑らかでモコモコとした泡がしっかりと持続し、グラスの縁に美しく残るラッシングがまた印象的です。

 

見た目だけで「絶対美味しいやつだ」と分かる、そんな存在感があります。

 

 

2.香りと味わい
■ 香り：バナナ・クローブに加えて、黒麦ならではの香ばしさが広がる
ヴァイスビールらしい 熟したバナナ の香りと
ほんのりスパイシーな クローブ（丁子） のアロマに加え、
デュンケル特有の以下のようなニュアンスがふわりと漂います。

 

・カラメルの甘い香り
・ローストした麦の香ばしさ
・熟成感のあるやわらかなコク
・焼きリンゴのような優しい甘み

 

香りの層がとても豊かで、グラスを回すたびに違った表情を見せてくれます。

 

まさに “上品で奥深い黒ヴァイツェンの香り”。

 

■ 味わい：まろやかな甘みとロースト感が調和したバランスの良さが魅力
ひと口飲むと、まず広がるのが 柔らかな甘み。
ヴァイスビールらしいバナナや小麦の甘さがベースにありながら、デュンケルモルトのコクが全体の味をしっかり支えています。

 

さらに飲み進めると…

 

・ふくよかなカラメルの甘み
・香ばしいロースト麦のコク
・黒糖のようなまろやかさ
・小麦のクリーミーな口あたり

 

これらが美しく重なり合い、濃厚なのに飲み疲れない絶妙なバランスを生み出しています。

 

苦味は控えめで、とても滑らかな飲み心地。
後味にかけてはほんのりスパイシーさが残り、全体をきれいにまとめてくれる印象です。

 

「濃いのに軽やか」「香ばしいのに甘すぎない」という、パウラナーならではの完成度を実感できます。

 

3.おすすめの飲み方：10〜12℃前後で香りを最大限に楽しむ
パウラナーのヴァイスビア・デュンケルは、温度で香りの表情が大きく変わります。

 

● ベストな飲み頃温度：10〜12℃
冷蔵庫（4〜6℃）から出して、5〜10分置いてから飲むと香りが開きやすくなります。

 

● グラスは「ヴァイツェングラス」または丸みのあるグラス
写真のような丸みのあるグラスも抜群に相性が良いです。
香りが立ちやすく、甘みや深みを存分に楽しめます。

 

● 相性の良いペアリング

 

・ソーセージやハム
・ローストチキン
・焼きリンゴやアップルパイ
・クルミを使ったパン

 

特に 甘じょっぱ系 の料理と非常に相性が良い点もポイントです。

 

4.このビールをおすすめしたい人
✔ ヴァイスビールが好きな人
香りの華やかさと豊かな甘みが好きな方は間違いなくハマります。

 

✔ “濃いビール”に挑戦したいクラフトビール初心者
ロースト感があるのに飲みやすく、初心者にもとても優しいスタイル。

 

✔ スイーツや甘みのあるビールが好きな人
デザートビールとしても楽しめる柔らかな甘みが特徴。

 

✔ 秋冬にじっくり味わいたいビールを探している人
濃厚な季節限定ビールのような深い満足感があります。

 

5.原材料等
原材料：麦芽、ホップ
アルコール分：5.3%
生産：ドイツ　パウラナー醸造所

 

6.どこで買えるか？
私はやまやで見つけました。でもやまやでもあまり見ないです。見かけたらぜひお試しください。美味しいです。

 

7.まとめ：本場ドイツが誇る“芳醇な黒ヴァイス”の決定版
パウラナー Weissbier Dunkel は、
ヴァイスビールの華やかさとデュンケルのコクが融合した、完成度の非常に高い1本です。

 

・深いブラウンの美しい外観
・バナナ・クローブ・カラメルが重なる奥深い香り
・濃厚なのに軽やかでバランスの取れた味わい
・食事にもスイーツにも合わせやすい万能さ

 

どれを取っても、さすがパウラナーと唸らされるクオリティ。
「黒ビールは苦そう…」と思っている人ほど飲んでほしい“やさしいデュンケル” です。
ブログの読者にもきっと高い関心を持っていただける1本なので、ぜひ記事にご活用ください。

 

8.関連記事
今回は Weissbier Dunkelをレビューしました。以下でサルバトールをレビューしています。どうぞご覧下さい。